一期は夢よ、ただ狂へ

芸術系に通う限界女子大生の日記。うつ病を引きずりながら復学。

各所で酷暑ともいえる暑さが観測されているそうだが、私にはそういった外の事情は殆ど分からない。察してほしい。

 

季節柄、約3ヶ月ほど引きこもっている私にも祖母の家まで行く予定が入っていたのだけど、体調が優れず私だけ家で留守番中。横になって随分身体が軽くなった。

 

実は私がまだ元気だった頃に計画しておいた旅行の日程が2週間後に控えている。こんな調子で慣れない飛行機に乗り、無事旅行を終えることができるのだろうか。

 

買っても観る時間がなかったユーリ!!! on ice を流しながらこの記事を打っている。冷房のない自室にBOXを置いたら暑さで円盤が歪むんじゃないかって、ちょっと不安でリビングに移動したのだけれどこれは正解だった。近くにあるだけで観る機会がグンと増える。買っただけで円盤が飾りになっちゃあ困るからね。良かったよホント。

 

さっきまで中国大会のFSでボロボロに泣いていたのに、気がついたらスンギルくんの演技が始まってる。めっちゃマンボ。

 

ユーリ!!!のキャラクターって誰も足を引っ張らないし、勝敗が決まった時に互いの健闘を称えるだけの心のゆとりが感じられて本当に作品全体が温かいなぁと思う。勿論自分に、環境に、負けてしまった自身の弱さを心の奥底で噛み締めているキャラもいるだろう。その感情をひっそりと、誰にも見せずにただ黙々と努力で埋め合わせる彼らの姿からはアスリートとしての強さが感じられる。

 

私の好きなキャラクターは主人公の勝生勇利。初めてユーリ!!!を観たのが3話。SNSの盛り上がりかたが凄かったもんだからちろっと覗こうとしたけだった。

 

はずなんだけど…平凡な容姿からは想像できないほどのエロスに、ギャップに、まんまとやられてしまったのである。私という人間はギャップにてんで弱い。HHでもペダルでもそうだった。

 

はじめは勇利くんのギャップから入り、何度もアニメを見返すたびに勇利くんの豊かな感受性、繊細さ、頑固さ、すべてが愛おしくて仕方なかった。

 

芸術には常に孤独が付き纏う。孤高なんてたいそう美しいものではない。芸術の世界に新しいものを持ち込もうとすると必ずといっていいほど批判を喰らう。そんななかで一体誰が理解してくれるのだろうと不安で孤独で何度も心が押し潰されそうになる。

 

9話で勇利くんとヴィクトルはは離ればなれになってしまう。そんな状況で披露した彼のYuri on ice は不安に満ちていた。今までの積み重ねがあるんだから大丈夫、と心のなかで分かっているつもりでも大きな不安に包まれてしまう。

 

それはなぜか。

 

自分しか滑ることのできない、表現することのできない作品を理解してくれるコーチがそばに居ないからだ。勇利くんが勝つって本人以上に信じてくれる人が、そばに居ないからだ。唯一の作品だからこそ抱える不安は想像を絶するほど大きい。

 

しかもGPFで勝ち残れるか否かのギリギリのラインを彷徨っているのだ。気の焦り、不安はピークに達していたと思う。しかし

 

「ヴィクトルと一緒に作ったこのプログラムを誰よりも愛しているのは僕だ。」

 

言い聞かせるように心の中でそう唱えながらひとつの作品を創りあげようとする彼の姿はあまりにもかっこよすぎた。ヴィクトルがコーチになるまでは、ひとりでしか成し得ないものを創ってきた勇利くんが、ヴィクトルコーチと組んだことで創作の幅が一気に広がった。けどロシア大会にコーチの姿はない。

 

そんな状況のなかでも誰もが納得する滑りを魅せることができたのは今までの勇利くんの努力と、ヴィクトルコーチとの信頼関係があってのことだと思う。

 

泣きながらこの記事を打っている。観ずとも全ての音声、映像が脳にインプットされてるタイプのユーリ!!!ファンなので許されたい。

 

私が愛して止まないユーリ!!! on ICE と2週間後の旅行は深く関係していて、リアタイの頃からずっと仲のいい友人と聖地巡礼へ行くことになっている。

 

私が体調を崩しはじめたのは計画を立てた直後のことで、あれからまだ日が浅いので正直不安でいっぱいだ。自分らしく過ごすバカンスは大切だってヴィクトルが言ってるけど、バカンスのための体力をつけるところから私はしなければならない。

 

唐津のホテルで寝込むようなことがないといいけれど。無事に旅行が終わることをただただ願うのみ。ものすごく楽しみだけどね!